冷血女子とふわふわ男子


成宮Side


俺は二重人格だ。っていばってもだめなんだけどな。
表では王子様?だけど本当の俺はコッチ。
俺の二重人格を知っているのは、俺の親しい友達と家族しか知らない。
彼女はつくった事はない。
俺は本当に好きな奴としか付き合うきねぇしな。

「祐樹~ご飯食べて行くの~?もう8時20分だけど?」
「…ってえ?もうそんな時間!やばっ。入学式は8時30分からだ!今20分だから…んで学校までが30分かかるから…」
「考えてないで行動したら~」
「あっおう」

やっば…考えながら着替えてたら40分たってた。
よしっ。今から急いでも意味無いから急がなくっていっか。

トントントン
「母さんパン焼いといて~」
「はいよ~はやくしたくしなさいよ~」

よしっ。まずは髪からするか。いつもみたいにちょっとふわっとさせて、毛先ははねさせて。っとできあがり。よしっ今日も頑張って本性がばれないようにしなきゃな!

「母さん焼けた?」
「今焼けたばっか」
「そう。ありがとう、行ってきま~す」
「いいえ~行ってらっしゃ~い」

ガチャッバタンッ

はぁ…まさか寝坊はしてないけどぼ~っとして遅刻するなんて。
入学式の間屋上で暇潰すか。
…っあ。健からメールきてる。
_________________
おいっ祐樹!入学式始まるぞ。

ちなみにお前はAクラスで2番。3番は夏希ちゃんだぞ!
1番は宮本とかいう地味子。
早くこいよ!
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へぇ。まぁいいや。とくに興味なし。
健は俺の幼なじみだ。
本名は森田 健太(モリタ ケンタ)
あだ名が健。
いちおうイケメン。
俺らは中学の時2人とも『王子』とか言われてた。
たまに…というよりほとんど名前の最後に様をつけられてうざかった。
まぁ健は喜んでいたけどな(笑)
俺は分かると思うけど喜んだフリ。

あっ学校ついた。
さ~て屋上に行くか。






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