SUGοЯοKU

アイマスクをはずしていたのは、クラス1…いやっ…学年1の不良の加藤だった。加藤は、立ち上がろうとするが隣に座っている井上がとめた。

『加藤、やめとけ』

『チッ…なんだよ。』

『そこの男2人!アイマスクをつけろさもないと…』

そういうと黒い人は、ポケットにはいってあった銃を加藤と井上につきつけた。
『さわぐんじゃねぇぞ!クソガキ』

加藤は、男の顔をみながらドンっとすわった。みんなは、アイマスクをかけているのに加藤達のほうに顔をむけた。それから、物音1つきこえなくなった。飛行機は、どんどんどんどん進んでいった。トイレが行きたくても我慢していた。3時間以上もすわっているのでお尻が痛くなってきた。
『ピンポンパンポーン。そろそろ目的地につくので、アイマスクをはずしてください。』

みんなは、アイマスクをはずした。明日香は、すぐに窓をあけて、外をみた。飛行機は、着陸しようとしていた。飛行機が着陸に向かったところは、小さな島だった。森の木も建物もくずれおちていた。島の真ん中に飛行機は、着陸した。後ろにすわっている人から外にでていった。外は、かなり空気が新鮮だった。

『ピンポンパンポーン。今からみなさんには、闘ってもらいます。昨日のすごろくで自分が他の人から、どう思われているか、わかったかなぁ…??ウザいとかさんざん言われてた人もいましたね?ショックだったと思います。だから、今からの闘いで復讐しましょー!』

『闘い?』

『オレらって闘わないといけないのか?』

『遊び??』

闘いの意味がわからなかった。何にたいして闘うのか…。

『ピンポンパンポーン。じゃあ手始めに、この中で1人を仲間外れにしてください!15分以内にですよ。質問がある人ー?』

『闘いってなに?』

『イマイチわからんしー。』

『15分以内に決められなかったらどうなるんですかぁ?』

『ピンポンパンポーン。いい質問ですね!15分以内に決められなかったら…全員死にます!!』

みんなは、一瞬とまった。死ぬ…これは、どういうことなのか…?

『ピンポンパンポーン。じゃあ今から15分間!よーい…スタート!!』

みんなは、いっせいに騒ぎだす。

『私、死にたくなんかないよー』

『そんなんウチだって…。』

『お前が仲間外れになれよー』

『はぁ?意味わかんねぇし。お前がやれや』

2人の男子生徒が取っ組み合いをはじめた。近くにいた生徒達がとめにはいった。でも、それは間違いだった。とめにはいった生徒達も喧嘩して大事になった。

『あと、5分しかないって…。』

『喧嘩はやめて、早く仲間外れを1人きめなきゃ』

でも喧嘩は、おわらなかった。

『キャーー。』

1つの悲鳴が聞こえた。叫んだのは、原口さやかだった。さやかは、地面に倒れていた。喧嘩していた人もそれをみていた人もさやかのほうをみた。

『イタタタ。おされちゃった。』

さやかは、下をむきながら立ち上がろうとした。

『さやかじゃん。』

『こんな時にもいじめられてるんだぁ』

さやかの悪口を女子がいった。その時、1つの案がでた。

『仲間外れは、さやかでよくない?学校でもいじめられてるし…ねぇ?みんな?』

この案を出したのは、辻野明菜(つじのあきな)だった。明菜は、毎日のようにさやかをいじめていた。さやかのいじめが始まったのも明菜のせいだった。

『賛成、賛成。』

『さやかなんか生きてるかちないもんねー(笑)』

『わかるー』

明菜といっしょにさやかのことをいじめていた3人も明菜の案に賛成した。するとみんなも賛成して、仲間外れは、さやかとほぼきまった。さやかは、ずっと下を向いていた。

『ねぇ、さやか?あんたでいいよね??ね?』

明菜は、さやかの肩を自分の肩によせた。強制的にさやかは、いいよといってしまった。

『私が仲間外れになれば、みんなが助かるんだよね?だったら私なるよ…仲間外れに…。みんなに迷惑しかかけてなかったし…。みんなありがと…みんなに会えてよかった。』

『それでいいんだよ?さやか(笑)』

明菜は、さやかをみんなの前におした。でも明日香は、無理矢理さやかを仲間外れにしたくなかった。ただいじめられているからなどという理由で選ばれるなんて…。

『ちょっとまって!さやかちゃんがかわいそうだよ。いじめられてた?そんなん明菜が勝手にいじめてたんでしょ?』

『はぁ?他のやつだって、いじ…』

『もういいよ…。決めちゃったことだし…。あと、1分しかないし…』

『でも…さやかちゃんは…』

『明日香ちゃん、ありがとう。でも、もう邪魔しないで…。』

さやかは、泣きながらみんなの前にたった。

『私が仲間外れになります!』

大きな声でいった。すると、黒い男達がやってきて、さやかを連れていった。この時、だれもなにも言わなかった。なかには、泣いている人もいた。さやかは、どこにつれていかれたのかは、わからなかった。

『ピンポンパンポーン。悲しいですねー…。でも、そんなんで悲しんでたらダメ。今からもっと悲しいことがたくさんありますよ。みなさんがんばってねー』

悲しいこと…。それは、なんなのか…。

すると、黒い男達がやってきた。手には、何枚ものの紙をもっていた。それは、この島の地図だった。みんなに地図がくばられた。

『ピンポンパンポーン。先程も言いましたが、みなさんには、闘ってもらいます。昨日使っていたカバンをもっていますか?そのカバンの中身は、必ずやくにたちます。今から今日のゲームの説明をします。まず2つのチームにわかれてもらいます。2つっていっても男女でわかれるだけなんですけどね…。』

そして、説明がスタートした。男女でわかれて闘う。闘いというより殺し合いだ。昨日のアイテムカードにかかれたものは、アイテム交換所というところで実物と交換できる。そのアイテムで闘う。

『ピンポンパンポーン。女子は、先に逃げてください。』

『にげるって…』

『ホントに闘うの?』

『ウチら…殺し合いなんて無理だよ…』

『おっおれも…ぎゃー』

4組の米倉重光(よねくはしげみつ)がその場から逃げようとしてはしった。

バンっ

銃をうつ音が聞こえた。銃の弾は、米倉の左足にあたった。

『お゙ーヴぅー。ア゙ぁー。』

米倉が叫びだした。明日香の口は、開いたままだった。

『ピンポンパンポーン。このゲームは、絶対に参加してください。じゃないと、米倉くんのように罰があたえられます。あとこの人みたいにね…。』

みんなの前に血だらけの人がでてきた。それは、長野だった。頭からも腕からもお腹からも血がでていた。制服のズボンは、やぶけていた。

『ピンポンパンポーン。この男は、みんなが眠っている最中ににげだしました。みなさん、こんなめにあいたくないですよね?だからゲームには参加しましょう。』

『わっ私逃げる。』

『私も…』

『ちょ…っとまってよぉ。』

女子のたいはんが逃げていった。
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