ロンリーファイター



「っ…」



田口くんの家を出て、家までの道のりを私はヒールのまま全力で走る。

心臓はドクドクと鳴り、息は上がり、頭の中をぐるぐると回らせながら。



なっ…

なななっ…

何だったんださっきのーーー!!!!



(あ、危なかった…あのまま見つめられたままだったら、心臓止まるかと…)



ていうか、ていうかっ…照れすぎでしょ私!!


思わず田口くんの友達にも全力で否定してしまった…。

いや、まぁ恋人なわけではないからさ、誤解されたら田口くんも困るだろうし…間違いでは、なかったんだろうけど。



「っ〜…」



まだ、心臓がドキドキしてる





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