もう一度、キミと。
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「それにしても真音ちゃん、大きくなったわね〜。初めて会ったときはこんなに小さかったのに!」
そんな小さくねぇよ、と僕は心の中でツッコんだ。
僕の家の前にいた真音を、とりあえず家に上がらせたはいいけれど…。
このおしゃべりな母親は、どうにかならないものだろうか…。
「じゃ、お母さんはスーパーに行ってくるから!やだ、タイムセールに遅れちゃう」
ゆっくりしていってね〜、と言い残して母は部屋を出た。
いきなり静かになってしまった。