空から舞い降りた天使
「あかね、どうした?大丈夫か?」



「…」



「あかねの顔色悪いって、生徒がいってるのが、きこえて、駆け付けた。」





「なんで、くるんよ…」



「なんでって?あかねが心配で…。」




「心配してる、ふりなんか、せんといて。」



「ふりなんかじゃあ…。」



「いいから、少しほっといて。」



「あかね、身体は大丈夫なのか?」



「先生、私、今から家に帰ります。亜子先生に伝えてください。じゃあ。」



「あかね…」




山下はあかねの腕を引き、あかねをじっと見つめている。



あかねは、山下の腕を振り払い、山下から、ふぁっと、すり抜けた。






「あかね―‐」





山下の声をもすり抜け、あかねは保健室を飛び出していった。


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