一期一会 ~未来からの贈り物~
プロローグ



ぽたぽたと細い管から液がゆっくりと流れ込む。



それを見つめながら何度も同じ事を思った。



ーーどうして?どうして彼なの??替わってあげることも出来ないの?!



不自然に身体中に装備された装置。そこからはキミが生きている証の如く機械的な音だけが流れる。



そうそれが、今キミの生命を支えている道具。それがなければキミは今ここに存在しなくなる。



どうして、どうしてこんな事になってしまったんだろ?



考えても仕方ない事と分かっていても、頭の中はこれしか思い付かない。



もう目の前の現実すら見失いそうになってる。




ねぇ、もしこれが悪夢なら、



ココから私を連れ出してくれるよね!?



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