竜王様のお約束
テーブルを囲んで置かれた白い3つのソファーには、自然と3組の夫妻が収まった。


「コクリュウ、私、変じゃないかな?」


「へ・・・変?
変であるはずがありましょうか!
リョク様は・・・その・・・大変お美しくなられ・・・。
私は・・・どのように接してよいやら・・・。
その・・・。」


「ふん、照れるでないわ。」


「ハ・・・ハクリュウ様・・・。
からかわないでください・・・。」


「まぁまぁ、兄上。
コクリュウが照れる気持ちも分かるよ。
急にこんな風に成長したら、誰だって戸惑うさ。」


「しばらくは私、鏡を見る度にびっくりしそう。」


リョクはくすくすと笑った。一緒に笑っていたヤヨイだったが、笑いをおさめるとイオリに声をかける。


「ところでイオリさん。
その紅い衣装、とっても良く似合っているわ。」


ポッと頬を染めて、イオリは恥ずかしそうに俯いた。


「はい。
こんな幸せ、他にございません。」


そして隣に座るコウリュウをチラリと見やる。
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