この彼女、天然系



そう思って、自分の体勢を見ると


陽希に抱きつく状態になっていて


体の密着度がすごい近いっ……!



「わ、わ、わ…ごめんね」



パッと陽希から離れる。


顔が熱くなるのがわかった。





「いーから、帰ろーぜ」


あたしが離れて、


何事もなかったかのように


立ち上がって、鞄を拾った。



「ぁ、うん」



ワンテンポ遅れて


あたしも立ち上がる。


自然と繋がれる手。



ドキッと胸が高鳴った――。





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