恋の扉をこじあけろ




やだよぅ。




真昼のファーストフード店。


混雑した店内の一席で、手にしている美味しそうなハンバーガーを見つめながら泣きそうになった。


冬実がストローを咥えながら、必死に笑いを堪えている。


冬実をひと睨みし、ハンバーガーに向き直った。


ゴクリと唾を飲んで、もう一度、ハンバーガーを口に近づける。


「んぷっ」


「くっくっく、やめてよぉ」


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