ねえ、『好き』だよ?

第2話*辛さ。

ねえ、アナタにこの辛さ、分かるかなあ・・・?
悲しい。。。

ねえ、『好き』だよ?

悲しい。。。
伝わんないなんて。


こっち向いて・・・
話しかけて・・・
アナタにめぐり合えたこと、
感謝してる。

無理だよね。

伝わンない。

あたしが、こんな情けない“女”だから。
アナタは、いい“男”だよ?
だって、男子から尊敬されている感じに見えるよ?

こんなことだって、言えない。
やっぱ、あたしは、“馬鹿”なんだね。

紀里が言ってたように。。。
紀里は、あたしの友達。明るく楽しい性格なの。

そんなことは、忘れたい一心で、優衣の元へ向かった。

「優衣~!!」
「あぁ、奏!!」
「話そう。」
「うん。」
「授業参観、緊張する?」
「う~ん、まあまあ。」
「だよね~。」

授業参観の話じゃなくて、幸のことを話したい。でも。。。


幸が近くにいるやんけ!?


あ~無理無理無理無理無理ッ!!!!!

黒板見ようとしても、
幸を見てしまう。。。

先生見ようとしても、
幸を見てしまう。。。


(恋なのね、やっぱ、恋なのね。)


家に帰って。。。

「そーいえばッ!」
と、取り出したのは、おまじない。

「えぇーと、両思い~♪あった!!!!!」

試してみた。

「えーと、あのハンカチは!?」
なくなってしまった。

(やっぱ、自分でやんなきゃダメなんだ。)
< 2 / 22 >

この作品をシェア

pagetop