【完】*お引越しラバー*
そう思ったら、なんか緊張してきた。


「か、考えてみます…ね!」


「うん。そうしてー」



「あのっ…!また、相談しに来ても良いですか…?」


気がついたら。
あたしはそんなことを口走っていた。



「うん、またおいで。伊奈ちゃんの好きなものが分かったら、いつでも作ってあげるからね。」



なんか、おネェとか通り越して、お母さんみたいだなぁって思った。

このひとを中心に取り巻く空気が、とっても優しい。

それに甘えたくなるのは、あたしがまだ子どもだからかな?



< 82 / 113 >

この作品をシェア

pagetop