【完】*お引越しラバー*



松橋はそれを無表情で見てる。



そして男の人たちの一人が、あたしの腕を掴んだ。


「えっ!?」



「近くに俺らの行きつけがあるから一緒に行こうよー」
「俺らとの飲みマジ楽しーから!」


酔ってるからなのか、腕を掴む腕も強くて、なんか怖い。




「あの!あたしは…
「おい。」



あたしが断ろうとした瞬間、口を開いたのは松橋だった。



「彼女に触るな。」



「えー?なになに?」
「何て言ったの?」



ニヤニヤして松橋をからかう男の人たち。
まだ、あたしの腕は掴まれたまま。




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