†captivity†(休載)


「そうかぁ~、奏多、話したのか」



滝澤くんはあたしの隣に座りながら、そう言った。



「まぁそういうわけだからさ、呼び出す時に俺使ってるわけだよ、あの二人」



そう言った滝澤くんの言葉で、滝澤くんが呼び出しの中間役だったのが偶然じゃないことを知った。

だから緒方先輩、滝澤くんの名前も知ってたのか。



「まぁそういうこと。だからこれからもよろしくね、和歌。あ、あと灯って呼んでいいから」



そこであたしは一度奏多くんを見る。

ニコニコ、幸せそうだ。



「うん、よろしく。灯くん」



こうして奏多くんが笑っていること、灯くんと出会えたことも、あの二人の先輩のおかげだと思ったら、少しだけ、少しだけだけれど、あの二人に感謝した。

まだそこまで心は許せていないけど。

でも、もう少しくらい、興味を持ってあげようかなぁなんて思ったりもした。





それから一時間ほど三人で話して、あたしたちは外へ出た。



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