†captivity†(休載)


「なんでそれを今あたしに……?」

「作るからだろ?いつもは俺に聞く」



……作る?



「料理、を?」

「あぁ」

「……まさか、奏多くんが?」

「あぁ、奏多が夕飯作る」



……驚いた。

女子力の高さに驚いた。



「奏多くん、お料理作れるの?」



奏多くんは、コクリと頷き、そして。



「だぁーいすき」



満面の笑みを頂きました。

御馳走様です。

それだけでもうお腹いっぱい胸いっぱい。



「なにがいい?」



そう言った奏多くんに、あたしはとりあえず浮かんできた言葉を言った。



「オムライスがいいな」



奏多くんと、オムライス……なんかいい!

見たい!

そしてエプロン姿もついでにみたい!











は!

あたしは重大なことに気付いてしまった。

これ以上はそろそろ変態的な域な気がする。

危ない危ない、そろそろ冷静にならなければ。

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