†captivity†(休載)
「何ですか、今日はなにしに来たんですか。あたしこれからデートなんですけど」
「見送り?」
「早急にお帰りください」
どうしてくれよう……、この気合い入りまくりの服装をみられたくない。
あ、でも一瞬見せちゃったけど。
なんか恥ずかしい。
というか、また意地悪いわれそうでイヤだ。
「奏多がさ」
「え、奏多くん?」
「昨日泊まってったから、そんまま連れてきた」
あたしは勢いよく玄関を開いた。
「そういうことは、もっと早く言ってください!」
玄関付近を見回すと、ちょうど玄関の中からは死角になっているところに奏多くんを見つけた。
なんだ、連れてきただけだったのか。
玄関を閉めて、奏多くんの前立つ。
「おはよう、奏多くん」
「……はよう」
うん!
今日もキューティクル健在だね!
「それでは緒方先輩、今度こそさよなら」