腐れ縁からくる安心感って罠だと思う。


「しかし変わるもんだな。彼氏でも出来たのか?」

あ、
 

その顔は絶対いないと思ってる。

ニヤニヤしている須田をにらみながら綾は言った。

「出来たよ。」

「…ぇえ?!マジかよ!」

「もう一週間。」

「どこで出会ったんだよ!」

「…。」

「…綾?」




まさかネットで、とは言えない。



「どこらへんに住んでんだ?」


「…。」


まさか北九州で、まだ一回も会ってないなんて、言えない。


綾は須田を背にしてゴロンと横になる。


「…どんなやつなんだよ、そいつ。」


「……すんごい優しくて、愚痴も聞いてくれて、…えっと、とにかくすんごい優しい!」


「…ふーーん。」

背中に響く奴の声が、


pululululu…


「…あ、もしもし?拓也か?」


やけに苛立っていて。


「お前今日戻って来なくて良いから。」


ブツッ




………は?



背中に感じるのは焦りと恐怖と




「お前、生意気。」



やたらと熱を帯びた指先と。






【Fin】
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:28

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

欲しがり屋のサーチュイン
むぐ/著

総文字数/26,273

恋愛(オフィスラブ)40ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大の大人がこんな純情で大丈夫ですか? ちょっとめんどくさい童顔男子に やる気ない系眼鏡女子 「俺を、抱いてください!一思いに!」 「えっと、うん、ちょっと落ち着こうか。」 ゆるーいだらだら低血圧なお話。 本編執筆期間*2014.9.17〜
私の可愛い泣きべそサンタ
むぐ/著

総文字数/10,154

その他17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
寒いクリスマスの夜と 熱々おでん 2014/01
*恋文戦線*
むぐ/著

総文字数/23,938

恋愛(その他)49ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
窓際の一番日当たりのよいところをさり気なく独占し、 涼しい顔で今日も紙パックジュースをすする男、 渡辺透哉。 廊下からズンズンと近づいてくる足音を聞きながら、 本日も楽しくなりそうだと、 密かに微笑んだ---…… ※更新鈍亀※

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop