もう一度、君に逢いたい。
「あんた最低だよ!卒業してからすっかり変わったね。前の優しかった繭はどこにいったの?さようなら」
「杏、行くぞ」
まだ言いたい事はたくさんあった。
けど、悠哉が私の手を引っ張りその場を去った。
「ごめんな」
私たちはゲーセンに向かわず先にファミレスに入った。
席に着き、まずは落ち着かなきゃ。
「杏、ごめんな。巻き込んでしまって」
「繭の付き合ってた彼氏って悠哉だったんだ」
私はなぜか嫌な気持ちになっていた。
「繭とはな・・・」
悠哉が繭との事を全て話してくれた。
どう出会ったか。
突然、頬を叩かれて「あんたと居るの飽きた」って言われて別れた事やそれが原因でしばらく人を好きになれなかった事。
その話しを聞いて私の目からは涙が流れていた。