恋チョコ

*初デート

そして迎えた14日、ホワイトデー。


俺は駅前の広場で柚梨を待っていた。


ちょっと早く着きすぎたな…。


約束の時間まであと30分か。


取り敢えず、切符買いに行くか。


切符を買って戻って来てもう1度時計を見るが、まだあと20分はある。


「(どうすっかな~…)」


そんなことを考えていると、見覚えのある姿が目に入った。


「小高くんっ!」


「おはよう」


「おはよう。ごめんね、待たせちゃって」


「いや、俺も来たばっかだから。それにまだ約束の時間まであと20分もあるし」

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