片想い上手
今日はもの凄い晴れている。桜も満開だ。

まさにざ、卒業式って感じ。

僕はゆっくり時間をかけて学校に向かった。

そして学校に着きクラスにはいる。

彼女はまだ来ていなかった。

学校に着いてからまた1段と緊張してきている。

その緊張が周りの人に伝わっていない事を願う。

それから10分ぐらい過ぎた頃まだ彼女は来なかった。

クラスで来ていないのは彼女だけだった。

遅れてくるのかなと思い時間だったから体育館に向かう。

体育館には1年生、2年生や先生。親たちが僕たちを待っていた。

そして卒業式が始まった。

それなのに彼女はまだ来ていない。

どうしたんだろ。

不安と心配でいっぱいになり旅立ちの日にもまともに歌えなかった。

そして卒業式が終わってしまった。

彼女は結局来なかった。

僕は終わるとすぐに担任のもとに行き彼女はどうしたのかと聞く。

すると担任はこう言った。

聞いていなっかったのか？彼女は今日東京に向かうそうだぞ。それで卒業式には出れないらしいな。今頃駅だろうなー。なんでも13時25分の新幹線に乗るらしいぞ。

僕は時計を見る。今の時刻は12時45分だ。

瞬間僕は走っていた。

早く駅に行かなきゃ。

それだけを考えて学校の玄関を出た。

学校の前には校門の前で写真を撮る人達でいっぱいだった。

そこを走りすぎて行く。

もう卒業式とかはどうでもいい。

早く1秒でも早く駅に着きたい。

学校から駅までは走っても30分以上かかる。

頼む。間に合ってくれ！お願いだ！

息がきれても関係なしに走った。

走るスピードも落ちてくる。

それでも今の僕にはひたすら走る事しか出来ない。

好きって。好きって伝えなきゃ絶対に！

もしこの世に神様がいるのなら時間を止める力か速く走れる力を僕にくださいと思った。

そしてどれぐらい経った頃だろう。

やっと駅に着いた。急いで東京行きのホームに行く。

でもホームには着いた瞬間新幹線は発車してしまった。

彼女から貰った腕時計を見る。時刻は13時27分だった。

ちくしょう…

ちくしょーーーーー！！！

辺りには誰もいなくてホームのアナウンスの音だけが響いて新幹線が遠くに見えた。

僕はただただ新幹線が行った 方向を見ている事しか出来なかった。

腕時計を握りしめながら……。
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