そう、あなたはアイドル。
もうじき結婚までするのに……。
なのにどうして、こんなにドキドキするの??
「……ダメよ。わたしには彼氏がいるの」
「俺にはそんなこと関係ないよ」
「えっ??……んっ」
その瞬間に、淳平くんに唇を塞がれる。
―――彼氏がいるってわかってるのに、淳平くんの甘く激しいキスから逃げることができない。
「っ……んっ、じゅ……ぺい、くん……ダメッ……」
抵抗してみるけど、やっぱり男なんだってことを思い知らされる。
「―――お姉さん、今からお姉さんを俺のモノにするから。心も、体も、全部。俺のモノにするから」
「……淳平くん……」
わたしは淳平くんのその甘い声とその瞳に、抵抗することはできなかった。
―――彼氏には悪いけど、淳平くんにすべてを奪ってほしい。
そう思ってしまった。
<END>