Petit Bonheur *小さな不幸の先に*
それから憂鬱な店の手伝いが始まった。
きっと母さんはわざとやっているのではないのだろう。
手伝いをすることになった日は立花さんと思いっきり被ってしまった。
そして俺の両親はずっとバイトが始まってから「結菜ちゃーん!」と言って
呼んでは色んな仕事を頼んだり、一緒にお茶をしている。
俺はそれを横目に見つつ、黙々とケーキの補充やレジの仕事をしている。
朝から彼女の名前を呼ぶを何度聞いているか……
いい加減耳障りで嫌になってくる。
ましてやその名前を聞くたびに頭の中に結衣が浮かぶ。