男なら♪
「ついでに、月謝もね」

 佐奈田は笑顔で、手を振った。

「男なら、男なら、男なら♪……」

 と、佐奈田は口ずさんでいた。

 師範は佐奈田が見えなくなるのを確認した。ブカデンの前に行った。

「さあ、起きたまえ」

「こんなんでいいんですか?」

 と、ブカデンは目を開けて、立ち上がった。すると、チョロも出てきた。

「上出来だ。ほれ、バイト料」

 師範は懐から三千円を出し、ブカデンに渡した。

「ビラを貼った分だ」

 と、ブカデンは千円札を一枚チョロに渡した。

「ありがとうございます」

 と、チョロは頭を下げた。

「これからも、気の弱そうな子を頼むよ。それと、電信柱にビラも貼っておいてね」

「喜んで」

 と、ブカデンとチョロはニコニコしながら、別れた。



終わり
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学園探偵、短編ミステリーです。 この物語はフィクションです。

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