男なら♪
「一緒に行かない?」

「行かない」

「男たる者も精神も腕力も強くなければならないから、鍛えるのはいいと思うよ」

「何度も言わせるな。行かない」

「そう、残念だな。まあいいや。話は変わるけど、お前に告白したいって女子がいるんだけど」

「何? それは本当か?」

「ウソは言ってないよ。僕が告白して、振られたんだが、実は君のことが好きらしいんだ」

「ウソだな」

「ウソじゃないよ。実はもうまたしてあるから行こう」

「ええっ、急に言われても……」

「待たせているんだ、早く!」

 佐奈田はチョロに校舎裏に強引に連れて行かれた。

 佐奈田はどんな女子か想像した。

ブスではないことだけを祈った。

 ワクワクして、心臓の鼓動は激しくなっていた。

 校舎裏は人気がない。

 そこに人がいれば気がつくのだ。
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