鏡の国のソナタ
素奈多は、ピクンと片眉を跳ね上げた。

「誘ったって……なにを?」

花南は、クスクスと笑う。


「決まってるじゃない。エッチしようって」


ガガーンという衝撃音が脳天を割ったような気がして、素奈多は茫然とその場に立ちつくした。

「やだ、素奈多……。そんな反応しないでよ」

素奈多は、ふるふると首を振った。


「エッチって……クランと?」

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