付き合ってる事は誰にも秘密
「だってクラス返したって同学年なんだししゃべる事はいつだってできるし」




「たしかにそうだけど…」



「そうだよ。告白はしたい時のするし…」





その時の私は、告白の時期を待っているのではなくて…
ただ告白して振られて気づつく事をおそれてきっと一歩前に進む事から逃げていたんだ…
里々奈のあの一言を聞くまでは。



「だけどね…
望葵…」


「うん…なに?」



「望葵の中で一歩踏み出してみないと…なにも変わらなければ…
なにも始まらない…
なにも始まらなければ気づつく事もない…喜ぶ事もないんだよ?
もし、望葵が前に一歩踏み出して気づつくような結果になったらあたしが支えるずっと隣にいて望葵を笑顔にしてみせる…
嬉しい結果になったその時は…
一緒になって笑顔で飛び上がる。
だから…
望葵、前に一歩踏み出してみない?」
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