after rain 〜虹を待ちつづけて〜
-放課後-


部活も終わって私たちはいつものように4人で帰った。


璃音は頑張って侑に話しかけていた。


私はそれを後ろからただ見ていた。


すると…。


「…天野。」


隣にいた香坂くんが私に話しかけてきた。


「ん?」


「今日は、ごめんな。」


香坂くんに突然謝られて最初は何のことかわからなかった。


でもその意味を理解して、


「香坂くんのせいじゃないでしょ。」


と言った。


「でも、俺が原因なんだろ?」


「香坂くんは全然悪いことしてない。」


香坂くんはかなり気にしているみたいだ。


「…あ、でも侑から聞いた後、ちゃんとあいつ等にも天野とはなんもないって言っといたし、これ以上何もするなって釘差しといたから。」


「うん、ありがと。」


「ケガとかしてないか?」


「大丈夫だよ。」


香坂くんはそれを聞いて安心したみたいだった。
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