after rain 〜虹を待ちつづけて〜




「あのね…、話したいことがあるんだ。」


そう言うと香坂くんは小さく頷いて私の方へ来た。


「侑、先帰ってていいよ。」


「え、あ…うん。」


侑には先に帰ってもらわないと。


侑の姿が見えなくなったのを確認して私は静かに話し始めた。



< 323 / 377 >

この作品をシェア

pagetop