after rain 〜虹を待ちつづけて〜
好きな人
-数日後―


私は璃音じゃない友達といた。


今日、璃音は風邪で休みだから。


昼休み、私は友達と席に着いて他愛もない話をしていた。


「でねっ、その時あいつがさぁ~……」


「ホント?---…」


その話が盛り上がってきた時、私は何気なく机に肘をついた。


すると…


---ガシャン…ッ


思わずペンケースを落としてしまった。


「ちょっと~、何してんのよ~!」


…最悪……。


散らばったペンを拾うために席を立った。


ペンに手を伸ばす。


その時、


誰の手が、私の手が伸びた。
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