君は何を見ているの?
小学高学年の時だ、この頃も俺と茜は一緒にいた。


この頃になると、異性同士が二人でいるとからかわれる年頃だが、茜が不思議すぎるため、俺が茜のお守と周りは思っていたらしく、誰もからかっては来なかった。


「武、何で人って幽霊は信じるのに妖精は信じないの?」


「は?」


「だってさ、幽霊だって妖精だって目には見えないし、いるとも証明できない。なのに何で幽霊は信じる人が沢山いるのに、妖精を信じる人は少ないの?」


「さあな、俺は幽霊も信じないからな」


「嘘つき。前、肝試しした時に私の袖ずっと掴んでたじゃない。」


「あ・・・あれはお前が幽霊を見ようと、前にズイズイ進んでいくから掴んでいただけだ!」


「手、震えていたよ?」


「気のせいだ!」


「そうかな?」


「そうだ。」


「でも本当不思議。私は妖精もいると思うな。見えないだけできっといると思う。」


「何でそう思うんだよ?」


「だって、私達に見えるものや、証明できないからっていないと言うのはおかしいじゃん。」


「そうか?」


「そうだよ。だって、それは私達、人間中心に考えているからでしょ?」
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