光源氏の腕の中【仮】
眠ったふりをしていたが、

眠れるわけもなく、

今こうして、朱音の寝顔を

見つめている。

・・・

まだ、どこか幼さの残る少女。

でも、

どこか大人びてる所もある。

・・・

このまま朱音がここに

留まってくれれば、

私の妻にするところだが。

・・・

数々の女性と、

それなりの付き合いをしてきた私だが、

手放したくないと思ったのは、

朱音が初めてかもしれない。

・・・

いつかは手放さなければいけない

女だからか・・・

・・・

「…朱音。

ずっと私の傍にいろ・・・」

小さな声で呟いたオレは、

眠る朱音にそっとキスをした。

・・・



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