光源氏の腕の中【仮】
でも、それは出来なかった。

というより、

させてもらえなかった。

・・・

光が私を抱きしめて、離さない。

・・・

「一時も、私の傍を離れるな」

「///」

耳元で囁かれ、真っ赤になる。

・・・

バタバタッ!!

・・・

こんな朝早く、

誰かが廊下を走ってくる。

一体誰が?

・・・

私と光は目を見合わせる。

・・・

その時だった。

私たちの部屋の前。

足音が止まった。

ふすまを開けられることはなかったが、

声が聞こえてきた。

「源氏の君様、帝より、

使者が参っておりますが」

・・・

家来の一人、が、言う。
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