愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


「専務には後で伝えててくださいね」


そう言ってあたしは会社を出た。


今のあたしの薬は 二人を見ないこと
だから すぐに治る。


その夜のこと
雄太から珍しく電話が掛かってきた。


「早退してたけど大丈夫?」


心配してくれたの?


「うん 帰って寝てたら治っちゃった」


「明日は出てこれそう?」


「大丈夫」


「なら良かった
明日のスケジュールだけど・・・」


雄太はあたしのことが心配で 掛けたのではなくて、明日の仕事であたしが必要だったから ただそれの確認のためだけだったのだ。


「わかりました
明日は出勤します
おやすみなさい」


TELを切った。


電話があるだけで、期待するバカなあたしだ。


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