愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
「そんなことして返せやしないでしょ?
麻美ももう大人だから話せば何とかなるわよ
結婚式しなくても 一緒に成れるじゃない?
向こうさんに話せばいいでしょう」
嫌だ・・・そんなこと
あたし・・・肩身の狭い思いしなきゃいけない
それに雄太だって 板挟みになっちゃう
どうしたらいいの?
「それでさ 社長が
『今まで何も文句言わずに働いてくれたし いい仕事もしてくれた だから提案がある』って、言ったんだ」
「何なの?いい話ならそれに乗りましょうよ」
それが・・・と話した父の話にあたしは耳を塞ぎたかった。