i miss you…。:*


少し驚いた顔をして拓斗が笑いだす



『俺は元気だから大丈夫』


『まりあに元気分けたいくらいね』



そう言って拓斗は家に帰ってった



私は深呼吸をしてから


ゆっくり振り向きマンションを見上げる



ここに、竜王 幸雄がいる



少し震える足に力を入れて


ここまで来たのだからと


自分に言い聞かす



手元にある地図を見る



そこには8階の8-k号室


それと4桁の暗証番号



鍵を握りしめホテルみたいに綺麗な


エントランスへと足を踏み入れる





< 120 / 230 >

この作品をシェア

pagetop