あなたと私の大切な絆

すると、大輔は私の頭を撫でてくれた。

そして、大輔は再びパソコンへと向かい始めた。

そんなこと言われたけど、やっぱり仕事の邪魔はしちゃいけないと思って私は勉強を始めた。

しばらくして、お昼になった。

『あれ?もう、お昼か。咲空、お昼食べれそう?』

『うん。』

『わかった!じゃあ、今俺のお昼取りに行きながら持って来るな?』

『いいの?大変じゃない?』

すると、大輔は私の頭を撫でながら、

『いいも何も俺が咲空のためにしたいの。だから、だから、大変じゃないよ。』

と言った。

『ありがとう。じゃあ、お願いします。』

『わかった。』

しばらくして、大輔が戻ってきた。

『はい、どうぞ。』

『ありがとう。いただきます。』

私達は、テレビ見ながらお昼を食べた。

『ごちそうさま。美味かったな?』

『うん。』

『ごめん…俺、今から回診と診察だからもう行くな?これは、片付けておくから。』

『ありがとう。何で謝るの?仕事だから仕方ないでしょ?私以外にも大輔を待ってる患者さんはいっぱいいるよ?だから、頑張ってきて!私は、大丈夫だから。』

『わかった…。ありがとう!終わったら必ず戻るから!じゃあな?』

『うん!待ってるからね?』

『あぁ。』

大輔は名残惜しそうに私の頭を撫で、抱きしめて病室を出て行った。

私はすることも無く、暇だったし、小腹が空いたから、売店に行くことにした。

財布を持って病室を出ようとしたら、携帯が震えて、空色のランプが点滅した。

メールが来たのだ。

『誰だろう?』

私は携帯を開いた。

相手は空だった。

〔咲空ー大丈夫?メール見たよ?今日学校終わってから会いに行っていい(・・?)〕

【いいよー(*^^*)お菓子大量に買って待ってるね(・・?)】

〔私もお菓子大量に買って持ってくよー(*^^*)〕

【わかったー(*^^*)】

私はこう返事して携帯を待受に戻した。

ナースステーションへ行き看護師さんに売店へ行ってくることとお菓子を食べてイイかを聞いた。

OKが出たから、私は売店へと行き空と大輔のために大量のお菓子とジュースと雑誌と編み物をしようと毛糸を買った。

病室へ戻るとパパ達がいた。

『おかえりー。売店行ってたの?』

『うん!大量にお菓子とか買って来ちゃった。お茶買ってきたけど、飲む?』

『うん!ありがとう。』

しばらくたわいも無い話をしてると、病室のドアがノックされた。

『はーい。どうぞー。』

私が返事すると、両手に袋を抱えた空が現れた。

『おじさん、おばさん、陽麻梨ちゃんこんにちは。』
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