ファインダー越しの恋人
ファインダー越しの恋人


「じゃあ、次撮影するからあっち」


綺麗な顔をしてる癖に相変わらず愛想の無い顔拓真の後について行く。


高校時代からの友達だった拓真にバッタリ会ったのは先週の事。

流れで飲みに行くことになって、遠恋中の彼氏の愚痴を溢した。

そして、昔読モをやってたからか、来月から拓真が店長としてオープンするお店の広告モデルに息抜きに出ないか?って誘われて、初めは断ったんだけど…


『ごめん…仕事で行けなくなった』


彼氏の一言からもうこれが日常なのかって感じで喧嘩。

仕事、仕事、仕事…もう何度目か分からないデートのドタキャン。


せっかく合わせた休みだけど、キャンセルされたなら、家に居たって余計な事を考えるだけ。


もう何度となくそんな事があって学んだから、拓真の誘いを受ける事にした。

…そんな物学びたくなんて無かったけれど。



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