世界を濡らす、やまない雨



角谷と食事────……

てっきり社交辞令かと思っていたのに、本当に誘ってくれるとは思わなかった。

予定は怜に聞いてみなければわからない。けれど、私にしては珍しく、行きたいと思った。


昨日会った角谷の顔と、高校三年生の秋に吹き抜けていった風の記憶を思い出す。


思い起こした角谷の顔とその記憶は、有里のことで落ち込んでいた私の気持ちを幾分か掬い上げてくれたような気がした。


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