世界を濡らす、やまない雨


けれど私はただ遠くから佳乃のことを気に病むだけで、直接彼女に会いに行こうとはしなかった。


もし佳乃に会いに行って、私が耳にした噂が本当だったら……

もしくは私が耳にした以上のものだったら……


そう思うと、自分から佳乃の元へ飛び込んでいくことが躊躇われた。

自分でも、ずるいと思う。


でも、私と佳乃は違うクラスだ。


だからこそ噂など知らないことにして目を瞑ることができる。


助けてもらったのに、

本当にずるい。



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