長い夜の甘い罠【完】


徐々に眠気に誘われ始めると、視界がボヤけると共に男の低い声が子守唄に聞こえる。

とても心地良い。

このまま眠りに付いたら、明日の朝目覚めた時に貴方は居なくなってる?

居ても居なくてもどちらでも構わない……事もないか…。

今は…傍にいて欲しいって思ってるわ。不思議ね。


「おやすみ、美咲」

「…おや…すみ…」


薄れ行く意識の中、瞼を閉じそのまま眠りに付いた。


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