隣のぼーいふれんどサマ。


「・・・何でですか。」


「俊哉くんが・・・まぁ私もなんだけど、和紗さんに会いたくないのよ。」


・・・知ってます。


「何でですか。ちゃんと説明してもらえませんか。」


聖奈は強気で反抗する。


返って来た答えは、あたしの予想だにしていなかった答えだった。


「・・・前に話したことあるわ。」


「あなたとカズちゃんの話をした覚えは」


聖奈の淡々と話す声を遮るように、ため息混じりに言う。


「アメリカにいたとき、酔った勢いで話したはずよ。あたしの考えてること、全部話してあるわ。」


「え・・・・。」


それまでの淡々とした、何を言われても動じないくらいの勢いが一瞬にして消えた。


聖奈は呆然と立ち尽くしている。


「う、嘘・・・。だって・・・え?じゃあ、あの・・・」


「もういいでしょ!!これ以上話すことはないですから!!」


エリカさんは、それだけを言い捨てると、家へ帰っていた。
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