隣のぼーいふれんどサマ。



「ともにぃって誰?何を忘れてないの?・・・たまになるの。変な頭痛があたしを襲う・・・。そのことと何か関係あるの?」


「わかんねぇ。っつーかそんなに頭痛がひどいなら病院に」


「そういう問題じゃないって言ってるでしょ!!・・・ふざけないでよ、最近の俊哉は変だよ。なんでもはぐらかして・・・。ずるいよ!!」


酷いよ。


こんなに悩んでいるのに、俊哉はまたはぐらかす。


「・・・カズ。俺は何も覚えてねぇ。そしてそんなの知らねぇし、わかんねぇ。・・・これを信じるかどうかはお前次第だけどな。」


・・・っ・・・。


信じたいよ。俊哉のこと・・・。


何も言えなくなって、うつむいたあたしの頭を優しく叩くと、耳元でこう囁いた。


「コーヒーの砂糖の量、ちょうど良かった。美味しかった。」


それだけを言い捨てて、二階へ上がっていく。


優しいのか、意地悪なのか。


「・・・もう、何もわかんなくなっちゃったよ・・・。」


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