隣のぼーいふれんどサマ。


「はい?」


いやいやちょっと君、人の家に来といて「あんた誰?」って。


おかしくないですか?


っていうか、この声は女の子?


どこかで聞いたことあるような、ないような・・・。


「あのー・・・。」


「まぁ、どうでもいいや。あんた、隣の家の人を知ってる?名前は遠野俊」


黒キャップさんが早口で話し始めたときに、後ろで声がした。


「・・・な。」


振り返ると、青ざめた顔の俊哉が、その黒キャップの人を見ていた。


「あ!俊くん!!」


黒キャップはそう言うととても嬉しそうな顔をして、靴を脱ぎ、家の中に勝手に入って、俊哉に抱きついた。


・・・はぁ!?
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