初恋シグナル~再会は恋の合図~
「……そ、そういえば、どうしてあそこにいたの?
辻村くん、第2体育館でバドの試合だったでしょ?」
ちなみに、バレーは第1体育館で行われていた。
「試合が早く終わったから見に行ったんだよ。……ほら、終わったぞ」
最後に、捲り上げていたジャージを戻して、辻村くんはすっくと立ち上がった。
「あ、ありがとう。え、あの、それで……」
「負けた」
「えっ」
手当てに使った道具を元あったところに戻しながら、辻村くんは平然とそう言った。
「ま、こんなもんだろ。相手、経験者だったみたいだし」
「そ、か……」
負けちゃったのか…。
しゅん、と肩を落とすと、ぽん、と頭に手を置かれた。