初恋シグナル~再会は恋の合図~



「……好きなんだけど」




予想通りの言葉に、身体が硬直する。


応えられない想いを告げられて嬉しいって感じるほどの余裕は、私にはまだない。


……強い視線をまっすぐに受け止めることすらできない自分が、嫌になる。



「……ごめんなさい」



数秒置いてやっと出た声は、自分でも分かるくらいに泣きそうだった。


ありがとうって。


好きになってくれてありがとうって、言えたらいいのに。


これじゃあ、申し訳なさすぎる。



「……やっぱ、辻村と付き合ってんの?」


「え……」



思いがけない言葉に、戸惑う。



どうして、鈴本くんもそんなふうに思うの?


そんなに私、辻村くんのことを好きなように見える?


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