初恋シグナル~再会は恋の合図~


なんだか不安になって訊くと、真二くんははあ、とため息を吐いて。



「そんなわけねーだろ」


と強く抱きしめてくれた。




そんな温もりが、優しさが、すごく嬉しい。


幸せ。






「試合、応援行くからね」


「じゃあカッコ悪いとこ見せらんねーな」


「あはは、真二くんのカッコ悪いとこなんていっぱい知ってるから大丈夫だよ」



付き合いだしてから、すごく素を出し合っちゃってるから、だからこそこんなに真二くんの隣が落ち着くのかもしれない。



「ひでーな、お前。そこはいつもカッコいいよって言うとこだろ?」


「だってー」


ふたりでじゃれあうこんな時間が幸せ。




きっと、これからも。


こんなふうに。


あったかくて。


優しい未来をふたりで歩んでいけるって、そう確信してるんだ。


< 416 / 424 >

この作品をシェア

pagetop