金閣消失(A探偵団3)
○京都府警察本部、正面

○同、本部長室、内
   デスクに山本本部長が座っている。
   出羽と亀山が立っている。
   本部長、立ち上がり紙を広げる。

   『年明けて 雪の積もる日 金閣は
    炎の中を 暗闇に舞う』

   出羽と亀山の驚きの顔。
出羽「炎の中を?」
亀山「空を飛ぶ?」

出羽と亀山「あの金閣寺が?」
本部長「それはないやろう!と思うやろう。それが
 あるかもしれん。必死で警備に当たるように!」

出羽と亀山「はっ、了解しました!」
   二人、敬礼する。

○変面の里、遠景
   のどかな山奥。変面の里の標示がある。
   小さな盆地に川が流れている。
   広場があり地下入り口が数箇所見える。

   天空を見上げる天文台のような大砲がある。
   ヘリポートに見張りがいる。

○同、露天風呂、外
   露天風呂入り口の標示。
   『ただ今入浴中!』の札がかかっている。

○同、脱衣場
   脱衣場の棚にシルクハットとマント、
   ステッキ、黒マスク眼鏡が置いてある。

○同、岩風呂、湯舟
   長い金髪の若者の後ろ髪。
   若者、後ろ髪を束ねゆっくりと立ち上がる。
   美しい若者の裸体シルエット。

○夜空
   変面の顔をしたコウモリが飛んでいく。
   狼の遠吠えが聞こえる。
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