だぁーッいすき
智也くんを目で探す
自分がいる。
しちゃいけないんだよ?
だけど
止まらないの。
「あっ。」
見なきゃよかった。
だって
智也くん…。
ちぃちゃんと手をつないでんの。

そっか。
まきと悠人が
付き合ってるのと
同じで
別に
普通なことなんだよ。
まきってばかだな。

「陸上部!!
今日は男女別々にやるからねー!
女子はこっちー!」
今のは部長の
田中先輩。
すっごくスタイルよくて
背が高くて
足が長くて
髪型はショート。
かなり可愛いい。
うらやましいよ。
「今から15分間走ってもらうから
ペアを作って。」
15分も??
知ってる人いないし…。
「一緒にやらない??」
言われた方を振り返ると
「さおちゃん。」
みずたちと一緒にいた子。
「さっきはごめんね。」
きっとさおちゃんは
みずたちといないと
何されるか分かんないから
一緒にいるんだと
思う。
そんな感じがした。
「いいよ。」
少し微笑んだ。
まき、ちゃんと
笑えてるかな??
「みんな決まったら走る
順番決めてね。
走るのは校舎周りだから」
校舎周りって確か
1周が800mだった。
「さおから走ってい?」
さおちゃんって足早いのかな?
「いいよ。」
さっきからいいよばっかり
言ってる。
「5分後に玄関前集合。」
筋肉痛になるかも…。
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