だぁーッいすき
複雑な気持ち

智也side

「ともくん。廊下いこ?」
悠人に言われた。
悠人がまきちゃんを
泣かせたのか??
うぜー。
「なんだよ!!」
絶対許さねーから。
「ともくんさー。
まきが泣いてる理由、ともくんだよ??」
俺??
俺が泣かせたのか?
「はっきり、まきが俺と付き合ってる理由は。
ともくんへの気持ちをまぎらわそうとしてんだよ。」
うそだろ??
「悠人のこと好きなんだろ?」
俺は最低なやつなんだから。
「ともくんのさっきの怒ってた声、丸聞こえだった。」
まじかよ。
「全部か?」
まきちゃんごめん。
「あぁ。急にまきがしゃがみこんだ。
泣いてた。」
何で??
「久しぶりに声が聞けたと思ったら怒ってて、
しかも自分の名前言われたから自分が悪い
って思ったんじゃ…。」

「まきちゃんは悪くない!!」
気付いた時には遅かった。
まきちゃんには聞こえなかったかもしれないけど
おもいっきり
“まきちゃん”
っていってしまった。
「大丈夫だよ。
今日は俺、用事あるから一緒に帰ってやれ。」
そう言われ教室に戻った。
一緒に帰ろって誘った。
悠人の助けを借りて。
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