だぁーッいすき

空翔side

まきから
メールがきた。
ちょっと
嬉しかった。
だけどみた瞬間に
悠人のことだなって
わかった。
そんで
田中先輩のことも
わかった。
俺は最初
田中先輩がいたよ。
陸上部は部活ないの?
そう書こうと思った。
だけど思い出した。
悠人の話を…。
金曜日のことだった。

「空翔!!話がある。」
悠人のことだから
まきのことだろうとは
わかった。
「どったの??」
悠人はかなり悔しそうで
苦しそうな顔をしたんだ。
「俺はまきちゃんを守りきれないかもしれない。」
なぜ急に?
そう思った。
「なんで??」
別れるなんて
言われたらどうしよう。
そう思った。
「3年で田中っていんだけどあいつが
いるとまきちゃんが危ないんだ。」
3年の田中って
言われただけで
すぐにわかった。
田中先輩は
悠人に気が向いてる。
だけど悠人は付き合ってる。
そして悠人は付き合う気はない。
だけど
どんな手を使っても捕まえる。
そう聞いたことがある。
「もしまきが危ない時があれば
代わりに助けてやって欲しいんだ。」
悠人の声は
だんだん弱く、小さくなっていった。
辛いんだろうな。
そう感じた。
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