だぁーッいすき

智也side

「悠人ー!!」
俺はあんなことするやつが
まきちゃんだったから
許せなかった!
「智也??なんでそんな顔して…。」
なんでって。
つかいつも通りの顔なんですけど…。
「今日の朝、二宮が3年の男子と…」
俺の話はそこまで
きいて悠人は
まきちゃんのいる1組に走りだした。

“悠人はまきちゃんをふるんだ。”

心の中でそう思った。
どんどん悪心が目覚めていった。
俺はだんだん壊れていった。
俺は幸せじゃないから
みんなだって…
そう感じていた。

俺も1組に戻った。
びっくりした。
俺のあの思いは砕け散った。
「まきちゃん大丈夫だった?」
何を言ってるんだ?
悠人はまきちゃんに騙されてるんだぞ?
「まきは大丈夫だよ。
悠人は大丈夫だった?」
何をはなしてるんだ?
ワケわかんねー。
「大丈夫だよ。
田中が来たから走って来たんだ。」
田中??
あの田中先輩?
「3年の先輩も言ってた。
田中と行くからって」
どういう意味だよ。
「空翔が助けてくれた。」
助けてくれた?
空翔?
あれは絡まれてたのか?
俺のバカな勘違いか?
「そうか。お礼いわないと。」
俺が1番最低だったんだな。
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